債務者
債務者と債権者は何が違う?多重債務者にならないためには!
借り入れなどの契約をする場合、債務者や債権者という言葉を耳にすることがあります。債務者とは、いったいどのようなものなのでしょうか。債権者との違いも知りたいところです。また、多重債務者にならないためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
今回は、債務者や、多重債務者にならないための注意点について解説します。
債務者とは、契約で義務を負った人
日常生活を送っていると、債務者や債権者という言葉を耳にすることがあります。債務者とは、いったいどのような人のことをいうのでしょうか。
債務者とは、契約上で何らかの義務を負った人のことです。たとえば借り入れした場合であれば、借入金返済義務があります。そこで、借りた人は債務者になります。
これに対して、債権者とは、契約上で何かを請求する権利を持つ人のことです。たとえば借入金の契約においては、お金を貸した人は、返還を請求する権利を持ちます。よって、お金を貸した人は債権者になります。
多重債務者は、借入金がかさんだ人
債務者についての基本的な理解はできましたが、債務者の中に「多重債務者」があります。多重債務者とは、どのような人のことなのでしょうか。
多重債務者とは、債務者の中でも、たくさんの債務を負ってしまった人のことです。通常は、借入金がかさんでしまった状態の人のことをいいます。
消費者金融やクレジットカード会社などからの借入金が3社~5社以上になっていると、通常は多重債務者と評価されます。多重債務者状態になると、自力で返済することが困難になり、債務整理などの手続をとらなければならなくなることが多いです。
多重債務者にならないためには?
多重債務者にならないためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
事業者の場合、まずは、慎重に事業経営することが重要です。たとえば、身の丈に合っていない多額の借入を利用したり、過剰で不必要な設備投資などは控えましょう。
経費を使いすぎないことも大切です。事業経営をしていると、どうしても経費で落としたくなるので過剰に経費を使いたくなることがありますが、経費を使いすぎると結局お金が足りなくなって借り入れに頼るケースがあります。
今回は、債務について解説しました。多重債務者になると、債務に追われて大変な状況に陥るので、無駄使いや無理な投資を避けて借入金がかさまないように注意しましょう。