金利
金利とは、現金での貸し借り時に多く使われる言葉で、お金を借りる側が、借りたお金に追加して支払う金額の割合のことをいいます。
金利は金額そのものをいう場合もありますが、もとの金額に対して支払った金額の割合という意味で使われることのほうが多いです。
似た用語「利回り」「利子」「利息」との違い
- 利回り
- 利子
- 利息
資額に対する利益全体の割合を一定期間当たりの平均で示したものです。断りなく「利回り」と言う場合は、1年間の利回りをさすことが多いです。投資実績を評価するときにも使います。
お金を借りる側が、貸した側に元本に追加して支払うお金のことをさします。利子は、貸し借りした金額に金利をかけて計算されます。貸し借りをした金額に比例して変動します。
お金を貸した側が、元本に追加して受け取るお金のことをいいます。
「利子」と「利息」に関しては、借りた場合に支払う金額を「利子」、貸した場合に受け取る金額を「利息」とする使い分け方もありますが、厳密に使い分けられているわけではありません。ただし、利息制限法のように法律で使われる場合は、法に沿って使い分けるのが良いでしょう。
金利の種類
金利の主な種類としては、「固定金利」と「変動金利」があります。
固定金利は借入時に適用された金利が変わらないタイプで、変動金利は市場金利の動向に連動して適用金利が変わるタイプをいいます。
このほか、住宅ローンに限れば、固定金利選択型や、段階金利型固定金利、上限金利特約付変動金利などもあります。一般的に、金利上昇期には、変動金利よりも固定金利の方の適用金利が高く、金利下降期には固定金利よりも変動金利の方の適用金利が高めになる傾向があります。
- 固定金利
- 変動金利
完済まで借入時に決定された金利が適用されます。固定金利は10年国債の利回りなどに連動し決定されます。返済額も一定なので総支払額もあらかじめ決定することになり、毎月の家計管理や将来の家計見通しも立てやすいというメリットがあります。ただし、金利は他のタイプのものより高くなります。
なお、住宅ローンの場合は借入時から完済時まで金利が固定される全期間固定金利型と、当面の一定期間(3年、5年、10年、20年など)を固定する固定金利選択型が一般的です。
短期プライムレートなどの市場金利の動向に連動して適用金利が変わるタイプです。
短期プライムレートとは、銀行が市中金利を参考に決定する借入期間1年以内の最優遇金利です。他の金利タイプのローンと比べると一般的にその時点での金利は低くなり、特に低金利時代や金利下降時期においてはそのメリットを享受しやすくなります。